縦に真っすぐ流れるように並んだ花弁が印象的な胡蝶蘭の花は、高価なお花として知られています。
中でも鉢の中から3本並んだ、3本立ち(さんぼんだち)の胡蝶蘭はとても一般的なサイズです。この3本立ちは、胡蝶蘭を取り扱うサイトの花屋でもたくさんの価格のものがある為、選ぶ際どうしても混乱が生まれます。
また、5本立ちと呼ばれるサイズの胡蝶蘭もスタンダードで、そのボリュームから、3本立ちより豪華な印象をうけます。3本立ち同様、一つの胡蝶蘭の販売サイトでも価格帯がたくさんあって、何がどう違いがあるのかわかりにくいことが多々あります。
このページでは胡蝶蘭を選ぶ際のポイントや価格をわかりやすく丁寧に徹底比較いたします。
胡蝶蘭ってどんな花?
胡蝶蘭の花は、お店の開店祝いなどで入り口に飾ってあったりと、街で見かけたことのある人も多いかもしれません。白色で手のひらくらいの花弁の大きな花が真っすぐに並んでいるのが印象的なお花です。写真で見た方が早いですね。
ここでお花の形にご注目!「チョウチョ」が羽を広げたような形をしています。花言葉も「幸せが飛んでくる」と、とても素敵な花言葉を持っているのが胡蝶蘭です。なので、お祝いのおめでたい時に贈り物として選ばれています。お店の開店時によく見かけるのはそのためですね。
胡蝶蘭は、もともと暖かい地域に生息する植物で、白色は街でよく見かけますが、他にも様々な色があります。黄・オレンジ・ピンク、白赤リップと呼ばれる全体が白で中央が赤(濃ピンク)で色づいた花弁のものもあります。最近では、白色に色付けをしたブルーのものや真っ赤な赤もあり、様々な色を楽しめるようになりました。
また胡蝶蘭は、長く開花の時期を楽しめるお花としても知られていて、1か月や環境が良ければ3か月とお花を楽しめます。ここまで長く開花の状態を見れるのも、胡蝶蘭の特徴の一つです。贈り物として選ばれるのも納得ですね。
胡蝶蘭を選ぶポイントと価格の関係
胡蝶蘭は、高価なお花としても知られています。いまでこそ、お花屋さんなどで見かけることも多いですが、以前までは、胡蝶蘭は一部の上流階級の裕福な人たちが楽しんでいたお花でした。そうした背景からも、高価なお花というイメージが根付いています。また一本あたり、およそ1万円くらいとも言われていますが、実際は花の数などにもよって違いがあります。また、今ではネット通販でも手軽に購入できるようになってきており、購入価格のイメージも少しづつ変わってきています。
胡蝶蘭の価格は、その品質や花の数(輪数:りんすう)で決まります。そこが胡蝶蘭を選ぶポイントとなりえます。胡蝶蘭を選ぶ際は「鮮度」「花の向き」「茎の伸び方」「本数、花の数(輪数:りんすう)」の4つをおさえておくと良いです。
- 花の向き・・・花弁の向きがそれぞれがそろっているか?
- 茎の伸び方・・・茎の伸び方が真っすぐに伸びているか?
- 本数、花の数(輪数:りんすう)・・・何本立ちか?花弁の数はどのくらいついているか?
- 鮮度・・・開花して時間が経ちすぎていないか?
花弁の向きはあちこちに向かず、同じ間隔できれいにそろっていると、見栄えも良いです。花弁がズラッと隙間なく整列していると、ボリューム感も感じられます。
また茎が真っすぐに伸びているもの良いとされています。胡蝶蘭をよく見ると支柱に茎が固定されています。人間も、猫背な姿勢より、スッと背中が伸びた姿勢の方が見た目の印象も良いですよね。胡蝶蘭も同じように、スッと伸びた茎は全体を美しく見せてくれます。
次に、本数、花の数(輪数:りんすう)です。パッと見た豪華さが一番際立つところです。何本立ちのもので、蕾を含めてどのくらいの花が付いているかは、一番わかりやすい選び方のポイントです。ここが価格をダイレクトに左右すると言ってもいいでしょう。一本当たりの花の数が多ければ多いほど、縦に長くなり、高さもあります。また、何本の胡蝶蘭が集まっているかで、横幅にボリュームも出ます。
最後に、胡蝶蘭の鮮度についてです。鮮度は、見た目で分かるのか?というと判断が難しいところですが、蕾があるか?で判断するのがわかりやすいでしょう。ただし、必ずしも満開のお花が悪いものというわけではありません。プレゼント用に考えているのであれば、満開はより華やかに見え、逆に蕾が付きすぎているものは、花の数(花付き)が多くてもボリュームが無く、寂しい印象を与えます。胡蝶蘭は、開花の時期が長く、一か月程度は楽しめるので満開でも問題ないことがほとんどですが、せっかく選ぶのであれば、鮮度にもこだわっているお店で購入するのが良いでしょう。好みがあれば、お店で希望のものが用意できるか聞いてみましょう。
胡蝶蘭は、水やりの回数が少なくてお手入れが楽だと言われていますが、実際に株から花を咲かせようと思うと、何年もかかるお花です。その胡蝶蘭の温度管理や水やりなどのお世話はもちろん、茎を真っすぐに伸ばし、花の向きを揃え、多くの蕾が付くように咲かせるのは農家さんの熟練した業がないと難しい事です。そう考えると胡蝶蘭が高価なお花だという事も納得です。上記の選び方のポイントが価格に影響してきますが、まずは蕾込みの花の数が一番大きな影響を与えているという事を覚えておきましょう。
知らなかった!胡蝶蘭の鉢植えの中の様子
胡蝶蘭の鉢植えの中を見てみると、ミズゴケの下にいくつかのポットで寄せ植えをされていることがわかります。鉢から3本の胡蝶蘭が寄せ植えされているのを3本立ち。鉢から5本、寄せ植えされているののが5本立ち…といったように呼ばれます。中には10本、20本と言った胡蝶蘭もあるので驚きです。金額も100万というのもあるようです。大きいものは梱包して宅配便で運ぶのは難しいため、飾りたい場所に設置していく方法をとるようです。
鉢の中はポットのほかに、発泡スチロールが周りに敷き詰められて固定されていることがほとんどです。なにこれ!!不良品なんじゃないの!?…なんて驚いてしまいそうですが、実はこれは普通のことなので安心してくださいね。胡蝶蘭を根腐れさせないように、空間をあえて開けて通気性をよくする工夫なんです。なので、プレゼントで貰った胡蝶蘭を飾る時は鉢を覆っているラッピングは外した方がいいんですよ。
3本立ち胡蝶蘭【価格比較】
3本立ちは、胡蝶蘭の中でもオーソドックスなサイズ(本数)です。サイト別に調べてみても3本立ちは多く、1番人気商品として出ています。それぞれのサイトでの30輪程度の花が付いた胡蝶蘭の価格を比較しました。上記の選び方と価格の関係でも述べましたが、一本当たりの輪数や全体の輪数に注意して比べると良いです。また、下記の表は販売価格ですが、送料、ラッピング、立札や発送した商品の画像配信などのオプションサービスについては個々に内容が異なるため、販売価格に含まれているかも各サイトにて確認が必要です。
サイト名 | 価格(税込) | 輪数(つぼみ込) |
幸福の胡蝶蘭屋さん | 20,900円 | 1本あたり10~12輪程度 合計28~36輪程度 |
PREMIER GARDEN | 14,300円 | 約31~33輪 |
HANAMARO | 17,600円 | 30輪前後 |
オーキッドファン | 22,000円 | 約28~35輪 |
HanaPrime(ハナプライム) | 11,000円 | 1本あたり10輪~11輪 合計30~33輪 |
胡蝶蘭専門店ギフトフラワー | 22,000円 | 33~36輪 |
ランノハナドットコム(クマサキ洋ラン農園) | 15,980円 | 1本あたり10~11輪程度 合計30輪以上 |
胡蝶蘭園.com | 26,800円 | 1本あたり10~11輪 合計30~33輪 |
5本立ち胡蝶蘭【価格比較】
胡蝶蘭の5本立ちの見た目は、交互に重なるように仕立てがされており、3本立ちに比べ、高さや、横幅もやや大きくなります。胡蝶蘭のお花が、より敷き詰まって見えるため、全体のボリューム感もあり豪華に見せてくれます。5本立ちも3本立ち同様に、1本あたりの花の数や全体の輪数で見た目も価格も変わります。全体の輪数が50輪程度の付いている5本立ての胡蝶蘭の価格比較をしましたので、参考ください。送料、ラッピング、立札や発送した商品の画像配信などのオプションサービスについては個々に内容が異なるため、販売価格に含まれているかも各サイトにて確認が必要です。
サイト名 | 価格(税込) | 輪数(つぼみ込) |
幸福の胡蝶蘭屋さん | 38,500円 | 1本あたり10~12輪程度 合計約50~60輪 |
PREMIER GARDEN | 27,500円 | 約50~55輪 |
HANAMARO | 30,800円 | 50輪前後 |
オーキッドファン | 40,700円 | 約50~55輪 |
HanaPrime(ハナプライム) | 27,500円 | 1本あたり10輪~11輪 合計50輪~55輪 |
胡蝶蘭専門店ギフトフラワー | 41,800円 | 50輪 |
ランノハナドットコム(クマサキ洋ラン農園) | 28,600円 | 1本あたり10~11輪程度 合計50輪以上 |
胡蝶蘭園.com | 36,900円 | 1本あたり10~11輪 合計50~55輪 |
まとめ
胡蝶蘭を選ぶポイントは、花の向きがそろっているか、茎が真っすぐ伸びているか、花の輪数がどのくらい付いているか、鮮度を見分ける開花の状況を見ることです。特に花の数は、見た目や価格に大きく影響してくると言っても良いほどです。サイトで購入する際は、胡蝶蘭の商品詳細やサービスを確認して購入するのがおすすめです。
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